ディルルバの共鳴弦は大きく2つに分類されています。
1つは、ディルルバの1弦のヘッド近くにある共鳴弦(ジャワリという名の白くて四角いブリッジに支えられている弦)
もう一つは、ディルルバのネック横にたくさんある共鳴弦(タラフと言われる)になります。
いずれも共鳴弦のチューニングは、インドの古典音楽ではインドの神さまをイメージした音階(ラーガ)ごとに毎回変えます。
共鳴弦というのは、演奏弦の下に張ってある弦ですが、演奏弦の弾いた音に反応して、共鳴することから共鳴弦と呼ばれています。
インドの古典音楽では、なぜ音階(ラーガ)ごとに共鳴弦のチューニングが異なるかといいますと、それぞれの音階(ラーガ)の特徴に合わせて、強調して共鳴させたい音が変わるという考え方からきているようです。
ですが今では入手できない木材やブリッジ(ジャワリ)だけではなく、ディルルバの作り方なども変化しているため、チューニングすると弦が対応できず切れてしまう(希望するチューニングができない)ということもインドの民族楽器では珍しくはないため、都度柔軟にその楽器の特性に応じてチューニング方法やスタイルを変える必要があるのが現状です。
そういった背景を踏まえた上で、ヒノト音楽教室での共鳴弦のチューニングは、ネック横の共鳴弦の場合、1番上のフレットから【ソ、ラ、シ、ド、レ、ミ♭、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド、レ、ミ、ファ】にしています。
私、個人的には曲によって変えることもあります。
ジャワリ部分の共鳴弦は、ディルルバそれぞれの特性に合わせているのが現状ですが、一応基本的には演奏弦の1弦右側から【ミ、レ、ド、シ、ソ】にしています。
生徒さんが慣れるまでは、私がレッスンの時にチューニングしております。(オンラインレッスンの時にチューニングが気になる時は、何番目のつまみを回して欲しいとお伝えし、生徒さんに回してもらいながら私が音を聞いて調節しておりますので大丈夫ですよ🎶)
共鳴弦も大事ですが、まずは演奏弦1弦と2弦のチューニングができるように、目指していただければと思いまーす^ ^
東大和市駅までお越しいただける方は直接のレッスンが可能でございます🎶